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PROJECT / 入居者紹介

【入居者interview vol.1 】 働く人に寄り添いたい ー 健康経営の導入支援「ワタナベ・トータルサポート」渡辺篤さん

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    JR沼津駅から徒歩5分、沼津信用金庫の元支店ビルをリノベーションしてつくられたのが“まちづくりプラットフォーム”「ぬましんCOMPASS」。
    2Fには地域を豊かにするための起業家やクリエイターが集う、シェアオフィス/コワーキングスペース「TENTOぬまづ」があり、
    この沼津エリアであたらしいチャレンジをはじめたい人達が集うコミュニティプラットフォームです。1Fにはみんなの図書館「さんかく沼津」を併設、
    3Fには沼津高専のサテライトオフィスと、ワークショップスタジオ「BUZZ」、3つのフロアで構成されています。

    ワタナベ・トータルサポート|渡辺篤さん


    ぬましんCOMPASS入居者インタビュー第1回目は健康経営の導入と運用サポートをおこなう、ワタナベ・トータルサポート代表の渡辺篤さんです。

    約40年、IT業界に携わるなかで体感されてきた「メンタルケア」「キャリア支援」の必要性から、働く個人と企業の「健康経営」を包括的にサポートする会社「ワタナベ・トータルサポート」を設立予定。絶賛準備中です!

    産業界の情報化を推進する「NPO法人静岡情報産業協会」人材開拓推進部会の部会長も務めており、長年親しんだ沼津でのネットワークも広いのだとか。起業するきっかけや事業内容、そして「ぬましんCOMPASS」をどう利用しているのかなど、お話をお伺いしました。
     

    成長戦略としての「健康経営」

     
    ー「ワタナベ・トータルサポート」の事業内容を教えてください。
     

    「主に中小企業向けの、ITを活用した健康経営の導入・運用支援をします。大企業では産業カウンセラーの雇用ができても、中小企業ではなかなか普及していないところがあります。ステージに合わせたキャリア支援やメンタルケアをしっかりとおこなっていくことで、社員が明るく前向きに働ける環境をつくる。それは企業にとっては『投資』であり、結果的には『成長戦略』につながると考えています」

    ◆「健康経営」とは?

    ”「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
    健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つです。 健康経営(METI/経済産業省)より引用 ”

    きっかけは、”分からなかった”こと

     
    ー「健康経営」に興味を持たれたきっかけは何ですか?
     

    「2006年、ソフトウエア開発会社に入社し、管理職や採用担当を務めるなかでヘルスケアの必要性を感じたのがきっかけです。とても優秀な新入社員がいたのですが、メンタル面のサポートがうまく出来ないまま辞めてしまったことがありました。当時は、どうしたらいいか分からなかった。その経験から人材育成やキャリア支援の重要性を感じはじめました」

    「キャリアコンサルタントやヘルスケアついて学んでいる過程で 『健康経営』と出会い、『健康経営アドバイザー』の資格も取得しました。

    働く人をどう支援していくか。それを突き詰めると、企業の支援も同時にしなくてはいけないと感じました。ただ風邪を治すのではなく、風邪にならない身体をつくるというような感覚です。

    大手企業で健康経営を推進している方々が集まる研究所に入り、課題を直接聞くなかで、中小企業向けに支援する会社を立ち上げることに決めました」

    起業場所としての沼津

     
    ーぬましんCOMPASSとの出会いは?
     

    「2021年春、創業支援の説明会に参加したのですが、相談に乗っていただいた方が沼津信用金庫につながりのある方だったんです。それで、ぬましんCOMPASSを紹介していただき、2021年7月頃に入居しました。

    現在は健康経営のための情報収集、仕組みの構築など、起業に向けての準備をここでしています」
     

    ーなぜ沼津で起業を?
     

    「出身は富士市ですが、沼津市の方が都心に近いんです。テレワークで沼津に来ている方も増えていて、いろいろな人の流れが生まれています。私自身、沼津をベースにビジネスをしてきたので、つながりが強く、さまざまな方とのネットワークがあるまちです。

    沼津はBARが多いのもいいです。それも30年以上やっているお店が多いのがすごい。百貨店などはなくなってしまいましたが、個人店や小さなチェーン店は残っていますね」

    文化を育てる

     

    ー 今後の展望を聞かせてください。
     

    「社員が体調不良だったり、何らかの理由で能力を発揮できないというのはもったいないですよね。いかに明るく前向きにチャレンジができるか。働くひとのエンゲージメントの向上をサポートしていきたいです。

    また、関心をもってカウンセリングなどを学んでいる方々は、キャリアコンサルタントなどさまざまな資格を持っているのですが、経験を積む場所がないことも課題として捉えています。

    大手には資格を持った方々が集まるような組織がありますが、私はその中小企業版をつくりたい。企業が自ら考えて文化を育てていけるように、寄り添えたらと思っています」

    編集後記

     

    インタビュー終了後、渡邊さんが所属している社会的健康戦略研究所で取材を受けたインターネットラジオをご紹介いただきました。
     

    ▽社会的健康戦略研究所  インターネットラジオ
    第58回『現場から必要性を感じ築いてきた人材育成支援』

     

    このなかで、「私はエンジニアではないので、自分がこれから何ができるのかというと、人を育てる仕事をやりたいなとは考えていた」という言葉が印象的でした。

    自分は現代社会のなかでどのような役割を持ち、どう働くかという問いは、誰もが一度は直面するのではないでしょうか。そのなかで、実際に行動に移し、チャレンジができる環境がある豊かさについて考えさせられました。

    社員が心身ともに健康で、生き生きと働き続けるための経営。そして時には「起業」という選択肢を持つこと。健康経営の導入や人材育成支援などに関心がある方、ぜひ渡辺さんに声をかけていただけたらと思います!


    photo / text:小林璃代子

     

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    ワタナベ・トータルサポート

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    ◎MAIL:kayanoki2@rx.tnc.ne.jp
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