皆さまには、日頃より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
コロナ禍からの経済情勢が回復に転じ、当地域においても人々の活動が活発となり、リアルな交流を通じて「あたりまえ」の日常生活が戻って参りました。
社会経済活動の更なる正常化が期待されるところですが、人口減少や少子高齢化による労働力不足を始め、不安定な国際情勢や気候変動による継続的な物価の上昇など課題も多く、先行き不透明な状況は続いております。
こうしたなか沼津信用金庫では、2023年4月より中期経営計画「Flexibility」がスタートしました。
「Flexibility」とは、「変化に対する柔軟性」であり、「適応性」や「しなやかさ」などを表します。
当金庫では、この計画の行動指針として「お客様時間の拡充の深化」と「チャレンジ&ビュー」を掲げました。
「お客様時間の拡充の深化」とは、お客様との接点において対話の機会(数、時間)を増やし、お客様に合わせた最良の商品やサービスを提供し、お客様が感動するレベルで体験を共有する(CX)ことを目指すものです。
また「チャレンジ&ビュー」とは、現状を突破し、新たな組織へと変革していくために、従来の前提、枠組み、制約条件を超えた考えに基づいて高い目標に挑むことで得た体験をもとに、新たな視点・思考に基づいた発想や展望からさらなるチャレンジへと進むことを意味します。
これらの行動指針を踏まえて当金庫では、完全カウンターレス店舗の展開など、お客様との対話を増やすための新しい店づくりを進めております。
世の中は急速にデジタル化へ移行しつつありますが、当金庫では誰一人として取り残されない社会の実現のために、お客様に寄り添いながら金融のデジタル化を体感してもらい、ともに歩んでいく地域づくりを目指しております。
また、当地域において起業や創業を考えている事業者の皆さま方に対してコンテンツを提供している「ぬましんCOMPASS」は、沼津市と御殿場市に続き修善寺駅前に3カ所目の拠点を開設いたしました。産官学金の共生を図るべく、静岡大学や静岡県立大学との連携協定を締結するなど、県内の大学、高専、高校などの教職員や学生を含めた交流のプラットフォームとして活性化させていく予定ですので、ぜひともご期待ください。
当金庫では、この他にビジネスマッチング商談会の開催等多様な応援態勢や金融支援プログラムなどを用意しており、お客様との対話を通じて地域の皆さまとともに歩んでいくことが地域金融機関としての役割であると考えております。
役職員一同、引き続き地元金融機関として地域活性化に寄与すべく活動して 参りますので、今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年12月